manachix’s blog

人生のきっかけを作ります🌈✨運命の1冊をあなたに!

食にまつわる正しい知識を身に付けたいあなたに贈る1冊🌈

健康やダイエットに関して興味を持ち始めてくると、自然と自分が食する物が、どのようなルートで今この目の前に提供されているのか、興味が湧く。創作された料理名、例えばオムライス、ラーメン、ハンバーグを通して、オムライスを作る為の卵、ラーメンを作る為の小麦粉、ハンバーグを作る為のお肉。お店によっては提供される際に〇〇産とメニューに表記される場合もあるが、料理全てに関して表記することは少ない。「契約した農家から仕入れた野菜だけを使っています」と、お店のコンセプトとして成り立たせている場合は除き、どこで生産されたかよく分からない、ふんわりとした状態で、食事をしている場合が多いのではないだろうか。

 

食料を調達して自炊をする場合、きちんとスーパーでは原産国が表記されているが、日本以外で生産されているものを見かける場合が多い。日本の料理が好きだけれども、厳密に言えば、日本人の手が加わった料理が好きというニュアンスが正しいのか。

 

先日神戸のホテルランチに出向いた際、ビッフェスタイルのサラダコーナーには兵庫県産の野菜が多く並べられていた。一品ごとにどの地域で生産されているかを分かりやすく表記しており、綺麗に盛り付けられた野菜は見栄えも良く、更に食欲をそそられた。何気なく毎日触れている食べ物に対しても、もっと知識を持っていけば、日々の食事に深くなり、健康やダイエットにも良い影響を及ぼす。

 

今回の本は、食にまつわる「真実」について語られている。真実を知らなかったというより、今までは考えることがなかったかもしれない。どこか安心しきっていて、自分の身となる食事に実はあまり関心がなかったのではないかと感じる。美味しいか美味しくないか、の基準ではなく、その「普通」のものを無意識に食するうちに、様々な疾患に現れ出すことに危機感を覚えなければいけない。

 

同書では、下記項目に分かれて構成される。

 

・食と健康について

・日本人の食生活について

・食の安全について

・食料自給率について

・日本の農業について

 

「健康」にまつわる話から、安心できる「食」に対しての事実に至るまで、具体的な例を用いて紹介している。日本は先進国でありながらも、ほとんどの食料を輸入に頼っており、農業従事者は高齢化、農産物生産の将来が危ぶまれている。それに反して「食品ロス」、食べ物を破棄することも年々増え続けている。破棄するにも多額の経費が必要となり、日本のみならず、世界中の問題とされている。一家庭の食料家計における消費支出は4分の1を占めることから、食品ロスを無くしていけば家計負担も必然的に減ることとなる。

 

美しく、健康になりたいのであれば、日々食す食べ物に対しても目を向けなければならない。健康志向の方が増えていく中でも、今の現実にまず目を向ける必要がある。「ただ生きているだけで健康を維持できない時代」が訪れていることに着目し、普段から強く意識して健康に良い食品をチョイスして生活をしなければ、健康を守ることすらできなくなってしまっていることを問題視している。

 

食べることに無頓着になってはいないだろうか。どこで生産された食材か詳しく知らない、もし食べきれなければ残せばいい、その思考が未来に影響する。目の前の食べ物は、どのようにしてここに存在しているか、どのようなルートで今自分の手元に届いているか、一度考えてみる。そこには沢山の人が関わり、沢山の経費が掛かっている。日本で生産していない場合も含め、世界の人々が育てあげた食材で自分は生かされている。そのことを踏まえるだけでも有難いものと感じ、正しい知識を増やし、無駄を無くすきっかけとなる。

 

 

私の心の問いかけに心動かされた方は、この本を手にとっても良いかもしれません。この本があなたの人生を変える一冊になると嬉しいです。

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食にまつわる55の不都合な真実

[著]金丸 弘美

 食にまつわる55の不都合な真実 (ディスカヴァー携書)