お金の話をする時、少し引け目を感じたりする。「お金が大切で、沢山稼ぎたい！」素直にそう思っていたとしても、お金にしか目が無いのか？と思われたりする。この世界で生きていくには、『お金』を利用して、物を買ったり、生活をしなければいけない。だからこそ、お金で争い、お金に泣くこともあれば、お金から幸せを得る場合もある。
綺麗事を言うわけではないけれど、私はお金自体を沢山欲しいわけではない。お金のずっと先を見ていて、お金は『手段』にしか過ぎないと思っている。知識を得る為にお金が必要だと考えるので、目的はお金ではない。知識を得る為にある一定の額が必要ならば、どうすればそのお金を生み出せるのか？と考えるようにしている。お金の話をしなくなれば、お金に対しての知識が増えない。お金持ちは『悪』だったり、お金が汚いものだと捉えている時ほど、お金に対する情報不足だ。生きているならばお金は必要、もっと思考回路を柔軟にしていくべきではないだろうか。
今回の本は、「捨てること」について。先程『お金を生み出す』思考を大切にしているとお伝えしたが、それ以前にまず生活の無駄をなくせば、必然的に手元にお金は残る。生活の無駄とは、お金の管理に始まり、人間関係までも捨てることが今後のお金とうまく生きていく為には必要であり、お金の使い方として3つ挙げられている。
・投資
自分の将来に役立つことにお金を使うこと
・消費
今の生活のために必要な出費
・浪費
いわゆるムダ遣い
これにはバランスが大切であり、浪費がゼロでは『人間としての魅力が欠如する』と語られている。「投資」になるのか「浪費」になるのか、使った時点ではわからない。お金を使わず、なにも経験がない人生、私はあまり乗り気になれない。また、お金を貯めることできても、病気になってしまえば元も子もない。運動をすることとお金は無関係ではなく、将来を見据え、健康でいる為に運動をする。自分一人で続けられるか不安な時は仲間を作る、将来を見通す目を持つべきだと、お金を稼ぐには自身の管理も不可欠だと教えられた。
お金に対して、深く考えたことはあるだろうか。毎月同じような額が口座に振り込まれ、歳を重ねていけば、稼ぎは自然と増えていくだろうと思い込む。今以上の生活を望まないのであれば、そのような生き方も悪くはないが、魅力ある人生にはならず、「普通」のまま時が過ぎていくのでないのだろうか。
私自身、時給換算することが苦手だ。後何時間仕事だ、と思うことが辛い。昔は専らそのような考え方を持ち、時間ばかり気にかけていた様に思う。仕事の切り目を時間で見極めることは難しい。仕事の帰り道、仕事のことで悩んだり、ワクワクしたり、今の仕事が好きだと尚更、もっと考えていたいと感じる。これは、働きすぎになるのだろうか？働くことを越えて、生きることに繋がっている。
昔から働くことが好きだったわけではない。ダラダラとしていたいし、休みは沢山欲しい。けれど、この世界で生きていて、この分野で役に立って生きていきたいなということに出会えると、自然と生きることが働くことに繋がっていた。
夢もなく、やりたいことが見つからない時にでも、色々なところで経験だけはしておくようにしていた。こんなこともしたことあるの？となることでも、経験しておくに越したことはない。例えそれが失敗で辛かった経験だったとしても、それを誰かに伝えて、その人の為になったら、私はその経験をしてよかったなと、味のある人間に近づけたんじゃないかと思って、ほくそ笑むというわけだ。
私の心の問いかけに心動かされた方は、この本を手にとっても良いかもしれません。この本があなたの人生を変える一冊になると嬉しいです。
お金が貯まる人が捨てた37のこと
［著］田口 智隆
