manachix’s blog

人生のきっかけを作ります🌈✨運命の1冊をあなたに!

常識に捉われない生き方を望むあなたに贈る一冊🌈

人それぞれの考え方や、理想は様々だし、ひとつの事柄についても、色々な見方があるんだなと思う。先日花火大会に出向いた際に「花火楽しみですよね!!」とワクワクした人がいると思いきや、「花火大会があると渋滞するから嫌なんだよ」としかめ面をする人もいる。世間はお盆休み真っ只中だとしても、休む人がいる分、働く人もいる。置かれている場所が違えば、基礎となる考え方が違うのも自然だ。

 

生活スタイルや住む場所が違うけれども、人は「常識」という言葉にこだわる。あるいは「普通は」という言葉も然り。一体「常識」ってなんなのだろうか。「みんなが持ってるから」だったり、「みんなが言ってるから」と言っている「みんな」って誰なのだろうか。

 

受け取り側の解釈は様々で、共通してみんなが喜ぶことを生み出すということは難しい場合が多い。「誰からでも好かれる人間になりたい」と昔は思っていたけれど、それは相手に強要しているだけの話で、自惚れしているだけなんじゃないかと、考えを改めた。実際、「誰からも好かれる」基準すらも理解していない。そこには自分の「常識」のみが存在しているだけだ。

 

今回の本は、「あなたの常識は、誰かの非常識」と表紙で語られている通りの内容だ。新しく読んだわけではなく、定期的に読み返す一冊。実用エンタメ小説であり、読みやすく、内容も突き刺さる箇所が多い。

 

同書では、「たった1つの事実なんてどこにもない。あるのは見る人それぞれの『解釈』だけ」と語られている。まさに先程の花火大会同様、人には色々な解釈があり、「それぞれが見たいように、現実を見ている」だけに過ぎない。更に「花火大会が楽しみじゃないなんて、意外だね!」と言われたとしても、それは発言した本人の『常識』から外れており、結果『意外』に感じたというだけだ。

 

また、自分の中にある「常識」と「感情」には関係があるとしている。「感情が湧く理由」に立ち止まることもなく、人は感情のままに、感情に振り回されて生きる。本来は、感情を選択する立場であることに気づくべきだ。「花火大会が楽しみ!嬉しい!」では、どうして「楽しみ・嬉しい」という感情を選択したのだろう?と自分に問う。そこには自分が前提として信じ込んだ固定観念がある。この「自分が勝手に仕こんだ固定概念」が感情の原因であると気づけば、悲しみが悲しみでなくなる、怒りに震えることもなくなる、ということだ。自身が仕こんだ、勝手に思い込んだことを忘れて、そのことに勝手に怯え、苦しんでいるというだけ。

 

自分が見ている世界だけを「常識」だと思ってはいないだろうか。他人に「常識」を押し付けてはいないだろうか。例えばチームでなにかを決める、物事を進める時、様々な意見交換がされる。その時、自分の意見と正反対の意見を発するメンバーがいたとする。「曲がったことが許せない、正しいことを貫き通したい」という感情が生まれる。しかしそれは今思い込んでいる自分の「正しさ」であり、皆に共通するものではない。「反対の意見」に一度、歩み寄る勇気が必要だ。その勇気が固定概念を覆す。そのことを理解しておれば、なにか問題が起きた時、固定概念から生まれた感情で物事を進めず、周りの「解釈」も大切にすることに繋がる。色々な「正しさ」が存在する、事実ではなく「解釈」で成り立つ世界を受け入れてこそ、「常識」「感情」から解放されるはずだ。

 

私の心の問いかけに心動かされた方は、この本を手にとっても良いかもしれません。この本があなたの人生を変える一冊になると嬉しいです。

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神さまとのおしゃべり

あなたの常識は、誰かの非常識

[著]さとう みつろう

 (文庫)神さまとのおしゃべり (サンマーク文庫)

(文庫)神さまとのおしゃべり (サンマーク文庫)