manachix’s blog

人生のきっかけを作ります🌈✨運命の1冊をあなたに!

価値を求めるあなたに贈る1冊🌈

同じような物やサービスが連なって、悩むことが日常と化している。選択肢が多すぎたとしても、『決まって購入してしまう』商品として、自分のこだわりを持ち合わせている場合も多い。

 

私は極力悩みたくない性格だ。洋服や化粧品など、今1番自分が納得しているブランドでしか購入しない。お陰で全く目移りすることが無くなった。デパートを歩いてセール品を見て歩くこともしないし、決まったお店に毎月決まった時に現れて購入する。

 

人一倍こだわりが強いと自負しているが、第1にそのお店、ブランドに強く信頼を置いていることが理由として挙げられる。価値がある商品へのこだわり、そのブランドにかける想い、そして価値を理解して働くスタッフの方。いくつもの理由が掛け算となり、私はブランドのファンになっているのだ。商品は好きなのだけれど、接客で残念な想いをしたという理由で、行かなくなることもあるかもしれない。価値を創り上げることは難しく、そして脆い。

 

今回の本は「価格」を下げずに「価値」を上げる為にある。価格競争に負けない「ちょっと高いけど、喜んで支払ってもらえる会社やお店を目指すこと」が重要とされる。売れなければ、価格を下げるということは誰にでも思いつく発想であり、「競合が気づいていないようなお客さまの困りごとを、会社として解消し続けることができれば、価格競争に巻き込まれることはい」と紹介している。

 

また同書では、具体的な「価値」の例として、『タクシーのワンメーターは、高いか安いか』という項目が設けられている。こちらは私が最も共感した項目だ。タクシーが必要になった場合、これは急いでいるか、または余裕を持って目的地に到着したいか等、色々な理由を持ち合わせ、利用される。大事なお客様と一緒に乗車しているかもしれない、はたまた緊急で病院に行かなければいけない等。そんな中「もっと料金を支払いたいくらい価値があった!」か、「高い買い物をしてしまった」と、会社やドライバーの質で、価値の差が激しく変化する。

 

『乗車地から降車地への点と点を結ぶ仕事』かのように思われ、一見簡単な仕事に感じられるものだが、実際は全く違う。極めればとことん極められる職業だ。お客様に対する気遣いが見られるドライバーか、お客様に関心のない、行き先や料金のことしか頭にないドライバーかは瞬時に解る。それは車内という密室空間故、人の雰囲気というものは、言動や態度で表れ、そして見抜いてしまうものだからだ。

 

同じ金額をお客様からお支払い頂く中でも、もう一度ご利用いただく為には何をすべきかを重点に置くべきだ。プロフェッショナルなドライバーは、『もっと広く、深く、そして本質的なところで、自分の仕事は「空間の提供」と定義している』とされ、価格以上の価値を自ら構築している。「仕事はこんなものでいいだろう」という気持ちは相手に必ず、伝わる。そのようなサービスを受けると、人は価格を高く感じるものだ。例え未経験の仕事をするにしても、スタートが同じ人々の中にどうして徐々に差が生じてくるのだろうか。それは働く人自身が考える、「自分の仕事」の幅や深さからの変化であり、どのように「自分の仕事」を定義しているかが大切である。

 

会社や組織、個人の価値を上げたいと思ったことはあるだろうか。安売りしては価値が下がるばかり、私は常にそのことを意識している。価値を上げるための努力は多岐に渡る。なにも、新しいことをして上乗せさせるばかりではない。今行なっていることに心を込める、細かい部分にこだわる、深さを求めるだけでも変化は表れる。先程のようなドライバー職であれば、「どのようにすればお客様にご心配をお掛けすることがなく、無事にお送りできるか」と常に心に留めて置く。その気持ちは、道路に対する知識を増やしたい、接客面を勉強したい、という意欲に繋がる。「こんなものでいい」という気持ちを取っ払い、前に進むべきだ。

 

私の心の問いかけに心動かされた方は、この本を手にとっても良いかもしれません。この本があなたの人生を変える一冊になると嬉しいです。

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安売りしない会社は

どこで努力をしているか?

[著]村尾 隆介

 安売りしない会社はどこで努力しているか? (だいわ文庫)

安売りしない会社はどこで努力しているか? (だいわ文庫)