manachix’s blog

人生のきっかけを作ります🌈✨運命の1冊をあなたに!

おもてなしの心を学びたいあなたに贈る一冊🌈

誰かと食事をするのは楽しい。1人よりも2人、2人よりも大勢、私は美味しく食事を共にすることが好きだ。1人で食事を済ませる時間も大切にはしたいが、家族、友達、恋人、会社の上司や同僚、取引先のお客様等、食事を共にすることは、コミュニケーションの一環である。食事をしながら色々な会話が弾み、今後の信頼関係を築く為には大切な時間である。

 

複数名での食事であれば、どのようなお店を選択するか、悩ましくも重要である。飲み会では幹事であったり、仕事関係であれば会食のセッティング、またデートであれば誘う側。このお店を選択したけれど、喜んでくれるだろうか?食は合うだろうか?と一度は悩みを抱いたことは無いだろうか。

 

昔からお酒が強く、お酒が美味しいお店は食事も美味しい!と決まって口にする私だが、出向いたことのあるお店に関しての経験の話であって、なにか確実な根拠があるものでもない。ただ、自らの経験で美味しい!と感じているお店は、誘う、または計画する立場からすれば説得力のあるのではないかと思う。利用したことがないお店を選択することに、ある意味リスクも感じる。なので、誰かを食事に誘う場合は必ず下見をする。店内の雰囲気だったり、お手洗いの場所、どのようなメニューがあるのか、お店の建物名や位置、最寄駅はどこか等も調べる。日常でふと気になったお店に出向くこともあり、地道に幅を広げる。楽しんでもらえている姿を見ることが好きだし、無駄な時間を過ごしたと思われたくない。心配性であるが故、どれももてなす側として、失敗したくない、事前に解っておきたいのだ。

 

今回の本は「もてなし」とは何か?に焦点を置き、人生におけるもてなしの二大場面として①接待②デートの項目に分け、「技術」として身につけるべきノウハウを伝授している。

 

もてなされる「ゲスト」と、もてなす「ホスト」と、ホストの手足となって働く「サービススタッフ」により形成される「もてなしのトライアルグル」。三者三様の立場を全うしてこそ成立し、お互いに意味のある、貴重な時間の共有になるとされている。

 

同書でノウハウ以前に紹介されるのは、「もてなしベタ」について。もてなすことを理解していない、間違ったやり方を紹介している。私もよく失敗する部分ではあるが、「もてなす」側であることを忘れ、自分も楽しもうとしてしまい、結果トライアングルが崩れるという現状が紹介されている。楽しんでもらう為にセッティングしたにも関わらず、お店に入ると自分も「ゲスト」になってしまう。この歪みは、もてなすことをお店側に委託する形となり、責任を全う出来ていない。

 

失敗を踏まえた上で、技術としての「もてなし」を確立させ、予約をする時点からお見送りするところまで、事細かく紹介している。また、もてなされる側のマナーにも重きを置いた項目もあり、受ける側にも必要な技術も学べる。相手の立場になって考える、自らの立場を理解して行動する。もてなしの基本が身につけば、1人とのコミュニケーションの取り方が変わり、人生観が変わるといって過言ではない。

 

 

今や便利なルーツが揃い、直接コミュニケーションを図る場面を疎かにしてはいないだろうか。この時代だからこそ、face to faceにより生まれるものは大きく、価値のあるものだ。実際にエスコートを受ける側、その反対も然り、また食事を共にする時に感じる「楽しさ」は、バーチャルなものではない。「もてなしの心」がいかに大切であり、重要な役割を果たしているか、気づいていない人との差は歴然と現れる。

 

私の心の問いかけに心動かされた方は、この本を手にとっても良いかもしれません。この本があなたの人生を変える一冊になると嬉しいです。

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接待の一流

おもてなしは技術です

[著]田崎 真也

 接待の一流  おもてなしは技術です (光文社新書)

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