ありがとうございます。平岡麻奈です。最近朝に行動することを習慣にするようになりました。それも、仕事の始まりが遅い時間だからという有り難さはあるのですが、読書する時間にあてがったり、今ではスポーツジムに通うようになりました。出来ない理由として「忙しいから時間がない」とよく口癖を並べていたのですが、積み重なる「なにもしていない時間」を集約すれば、ある程度の時間の確保に繋がることにやっと気づくことが出来ました。後は「継続」させることに尽きます。
先日成人式が終わり、自身の20歳の頃をふと思い返しました。時間が無限にあるかのように思っていた20歳の頃は、きっと今のように「時間には限りがある」という考え方は理解出来なかったように思います。ぼんやりと未来を描きながらも、常に「今」を大切にしていました。20歳の頃には到底想像出来なかった生活や仕事に対しての気持ち、そして信頼する周りの方々など。少なからず20代のうちに、「これからどう生きていこうか？」と考える癖が少しずつ身についていたからこそ、30歳がスタート地点だと思えてなりません。
今回紹介する書籍は、信頼の置ける方から勧めて頂いた1冊です。自分にとってきっかけとなる方を「メンター」と呼ぶと、本書で学びました。「メンターとは、先生、上司や先輩、講師などのなかで、あなたが尊敬し、こんなふうになりたいと思う人のこと」です。人生においてきっかけとなる方が現れ、その方から学ぶことにより、飛躍的に成長に繋がった経験を語る書籍も多く存在します。本書との出会いも然り、経験してこられた方の言葉には重みがあります。「登った人に道を聞く」素直さ、変化することを躊躇わない気持ちこそ、これから大切になってくるのではないでしょうか。
「30代を無駄に生きるな」というタイトルに、私は「無駄に生きるとはどういうことだろう？」と興味が沸き始めました。生きることを「無駄にする」、そんな人生は歩みたくない！今の自分へ言い聞かせるように読み始めました。
「将来を見据え、このまま進んでいいのかの判断を、あらためて自分に問うてほしいのだ」(はじめに P.7)
「今のままで満足ですか？」と聞かれると、「満足はしていない、けどこのままでいいとも思っている」と、人間は変化を求めないと感じることが多くあります。私自身も変わることに対して憧れを持ちながらも、逃げてきた1人です。 冒頭でお伝えした朝の習慣も、最近ようやく始めたばかりです。この書籍に出会う前は、「人間はいつからでも変われる」という言葉を良いことに、チャンスに遭遇しながらも見逃してきましたように思います。
本書は、30代で身につけておくべきことをカテゴリー別に紹介しています。「考え方」「人間関係力」「仕事力」「人に好かれる力」「習慣力」と、学びたいことが沢山あり、読み進めていくうちに気持ちの高鳴りを感じました。著者は「『30代をどう生きるか？』その答えが出ない人にこそ、この本を読んでほしい」と示しています。読み終えた後、20代を終えた今からが大事なんだ！と気持ちが晴れやかになりました。おそらく、「どう生きるか？」の答えが分からないまま、さまよっていたからだと感じました。
また、本書の中で、特に深く心に残っている文章があります。
「集団意識を持つことは大事だが、グループ意識、仲間意識が濃くなればなるほど、そこに入ろうとする人はどうしても『入りづらい』と感じてしまうのだ。」(第4章 30代で身につけておくべき人に好かれる力 P.172)
「あとから来る人には親切にしよう」という考え方です。実際に、会社に勤めている歴が長くなる程、仲間意識が強くなることは事実です。ですが、新しく入社した方に「入りづらい」環境を作り出してしまうことは、価値を下げている他なりません。温かい組織づくりこそ必要であり、「まだ頭角を現していないこれからの人を大切にすること」を蔑ろにしてはいけないと感じました。「毎年新しい新卒者が入ってくる組織にいる」のであれば、率先して自分から行動することを忘れない。「人は優しくされた人を好きになり、その人のために働きたいと思う生き物だ。」という文章にも、深く共感しました。
今日をどう生きるか。人それぞれ価値観であったり、目標は様々ですが、その目標や価値観を「無駄にしない」生き方を学ぶことが出来ました。そして、本書の中での「素敵な勘違い」という言葉も、私の生きていく上で大切な言葉のひとつになりました。それは「未来の自分をハッピーに設定し、最強の自分を強く脳内に刷り込ませる」ことです。この考え方は、人生を楽しくさせ、理想を現実化する力を得ることに繋がります。今の自分を受け入れ、「登った人に道を聞く」素直さを忘れず、これからを「本気で生きる」為の1冊です。
私の心の問いかけに心動かされた方は、この本を手にとっても良いかもしれません。この本があなたの人生を変える一冊になると嬉しいです。
