manachix’s blog

人生のきっかけを作ります🌈✨運命の1冊をあなたに!

シンプルに生きたいあなたに贈る1冊🌈

山から夜景を見たり、砂浜から海を眺めたりすると、その時間だけでいいから「なにも考えたくないな」という気持ちになる。日常から少し離れた場所に行きたかったり、自分の拠り所をなんらかの形で持ち合わせていて、身を委ねたくなる。弱い自分を見せられない人は、弱さを許してくれる場所へ、時間に追われている人は、時間に左右されない場所へ。光と影が交差し合い、考えなければいけないことが多くなると、全て無くしてしまいたくなる。

 

私がなにも考えたくない時は、決まって海を見に行く。欲を出して遊覧船にも乗る。一旦陸から離れて外から見てみる。陸には私の大切な家族や友人、好きな人などなど沢山いるけれど、敢えて離れた場所に行こうとする。人生は続くけれど、なにもずっと動いておけということではない。一度立ち止まる勇気は、これからの人生を良いものへと変える。

 

今回の本は『禅の教え』を元に、限りなくシンプルに生きていく大切さを教えてくれる。色々な情報が飛び交い、なにが正しいのかすらも解らない現実。だからこそ余計な悩みを抱えてしまうものだ。色々なパターンを想定してすることは非常に重要なことであり、リスクに備える為、経験値を上げていくためには知っているに越したことはない。だけれど、それは全て自分ひとりで成し得なければいけないことなのか?誰か頼ってもいいんじゃないか?と投げかける。自身の生き方だけでなく、不安との向き合い方や、人間関係の悩みに関しても『禅の教え』を活かし、取り込むことが大事とされる。

 

本書の中で、『余計なことを調べない』という項目がある。こちらは、私の生き方に対しての「気づき」となった。有り余る情報が判断力を弱めているという内容だ。どんなにたくさん情報を集めたとしても、やりたい事などは結局自分にしか解らない。私は昔から色々なことに興味を持ちたく、情報を取り入れようとばかりしてしまっていた。そのうちに、私は一体なにがしたいのだろう?と自答することも多くあった。色々な経験は、自答する為にするべきだ。自分はどうなりたいのか?という答えを探す為の経験であり、視野を広げすぎた為に多方面で無駄な「悩み事」は増やすべきではない。

 

今日を過ごして、『立ち止まる時間』はあっただろうか。起きてからやることばかりに追われていたとしても、それは「本当にやらなければいけないことなのか」と立ち止まる。そうすれば、こんなに肩の力を入れて頑張らなくても良かったかもしれない、と気づくこともあるはずだ。

 

人は習慣で過ごすことが多くある。忙しい毎日が常であれば、それを無くすことを怖く感じ、また新しいことを取り入れるには時間がかかる。けれど「取り除き、無駄を無くす」ことは案外容易なのではないだろうか。今不自由なく生きているのであれば、足りていないと感じているだけで、立ち止まって考えてみれば、十分足りているのかもしれない。

 

足りていないと感じる欲求こそ、掻き立てるなにかがあるかもしれないが、幸せとイコールではない。幸せは意外と簡単に見つかるもので、「幸せになりたい」という願いは、自分の気の持ちようですぐに叶えられる。どうしてそうも求めようとするのか、と『禅の教え』は私に響き渡る。新しい物が欲しくなったりしたとしても、余るほど持て余している事実に気づこうとしない。愛に飢えているように見えても、近くを見てみればもう愛されていることを忘れているだけかもしれない。

 

 

私の心の問いかけに心動かされた方は、この本を手にとっても良いかもしれません。この本があなたの人生を変える一冊になると嬉しいです。

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心配事の9割は起こらない

[著]枡野 俊明