manachix’s blog

人生のきっかけを作ります🌈✨運命の1冊をあなたに!

冷めた心を温めたいあなたに贈る1冊🌈

昔から傷つくことから避ける傾向にあった。自分に自信がない時は尚更、ごもっともなことを突きつけられると、十分理解しすぎている自分を改めて客観視することが怖くなる。ハッキリと物事を伝えてくれることを良しとする場合もあるけれど、その行動は相手に傷を負わせることになりかねない。傷つく気持ちは自分の行動にも影響し始め、誰にも本音を話せない。本当はこう思ってるけれど、傷つけてしまうかもしれないから言わない。傷つく気持ちを知っているからこその行動は、一見優しさに見えるが、胸の内は違うということを認めている。

 

気づけば、自分が傷つかない場所ばかりを探すようになっていた。私を全て受け入れてくれるというよりは、ある意味お互いが傷つかない、本音を交わすことない関係を求めた。深さを感じない関係に愛を感じることさえなく、ここが自分の居場所だと思う気持ちに寂しさを覚える。フィルターをかけて付き合いながら、後々に傷つくことがあればここを飛び立ち、また安心出来る場所を求めるのだろうと感じた。この心は次第に人に興味を示すことを忘れさせる。

 

今回の本は、冷めきった心を受け入れながらも、どうして冷めているのかという疑問を紐解いてくれる。誰にも関心がなさそうであったり、言葉に重みが無く他人行儀なことをしてしまう、それにはきちんと理由が存在する。

 

①人の話に興味がない

②人と積極的に関わろうとしない

③そのため、世界がどんどん狭まっていく

 

上記3つの状態こそ『心が冷めている』状態とされる。この状態は孤独を生み、いつのまにか自分の身のまわりの人の心まで冷ましてしまうと警告している。本書での冷めた心を温め直す方法は、「誰でも必ずできる、しかし誰もができていないこと」であり、心理学や脳科学の知識を加えながら紹介される。

 

本書の中で、『嫌いなアイツと仲良くできるのか?』という項目がある。この人に言われたらすんなり受け入れられるけれど、あの人の言うことには絶対耳を貸さない、という信頼関係に対しての「好き嫌い」が題材となっている。誰しも好意を抱いていたり、憧れや尊敬している人の言葉は心に届きやすい。これこそ偏った考え方や、世界が狭くなる要因のひとつであるに違いないが、「好き嫌い」という感情は、簡単に変化してしまうものでもある。「好き嫌い」を決める自分の気持ちさえも安定なく揺らいでしまうものであるから、「嫌いな」人に対しての気持ちも「好き」へと変わる可能性がある。

 

最初は「嫌い」であったのに、徐々に「好き」になっていた経験はないだろうか。接する時間が増え、相手に対する理解が深まれば自然と起こりうる現象であり、「熟知性の原則」という精神論に基づいている。誰しも、人と関わらずには生きていることを実感できない。言葉や言動に反応してくれたり、言いたいことを伝えることが出来た時に、生きていることを実感する。「嫌い・苦手」のような感情が心を冷めさせ、結果生きていることを実感できる場所を狭めている可能性が高い。

 

今であれば行動的で、どこにでも旅してみたいような気持ちが私の中に生まれているが、根っこは最初に述べたように傷つくことが怖い人間だ。行動範囲を増やせば傷つく可能性も高くなり、色々な人と比べられてしまう。自分にとって大きなリスクを抱えてしまうのだが、本書でも紹介されている「好意の返報性=生きていく人は受けた好意を好意で返したくなること」を大切にするようになり、変化が表れ始めた。身勝手な思い込みによる「好き嫌い」で判断することなく、誰に対しても好意的に接することは、きっと冷めきった心を温め直す為の秘訣となる。

 

私の心の問いかけに心動かされた方は、この本を手にとっても良いかもしれません。この本があなたの人生を変える一冊になると嬉しいです。

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特定の人としかうまく付き合えないのは、

結局、あなたの心が冷めているからだ

[著]五百田 達成・堀田  秀吾