皆様、いつもご覧頂きありがとうございます。平岡麻奈です。冬も本番、街はクリスマスムード。空気が冷えると、更にイルミネーションが綺麗に感じます。街を彩るイルミネーション、どうして綺麗だと思うのでしょうか。沢山の色が混じり合い、補いながらもひとつの形となっている。そして見る者を楽しませ、穏やかな気持ち、楽しい気持ちにさせてくれる。冬は、光と色の力に触れることが多くなる季節でもあります。
少し前の回で、「黒い服ばかりを着る」私をお伝えしました。色に悩むことが面倒、無難が大事、私には『黒しか似合わない』。どの気持ちにもネガティブさが溢れているように感じます。こんな自分から抜け出せず、このままでいいのか？という疑問にも、『これが私の個性だ』といって曲げない。けれど、決して『黒』だけが好きなわけではないんです。イルミネーションを見て、「綺麗」と感じる気持ちがあるということは、沢山の色に触れてみたいという隠された気持ちの表れかもしれません。本当はもっと好きなことが沢山あるけれど表現出来ていない、という意味をも込められているようも感じます。昔を思い返していけば、ずっと『黒』い服ばかり着ていたわけではありません。明るい色の服も好きだったし、選ぶ色も幅広いものでした。どうして私は『黒』ばかりを選択し、『黒』ばかりを身に纏うようになったのでしょうか。ご覧頂いている皆様の中にも、『黒』ばかりを選んでしまう方がいらっしゃれば、私と重なる部分があるかもしれません。
今回の書籍は、私にとっての分岐点となり、また生き方自体に変化を与えられた1冊です。文章ひとつひとつが刺さるように芯を捉えています。自分自身がずっと触れてこなかったこと、触れたくなかったことを見事に見破られてしまう感覚を味わう、『なぜ、あなたは「黒い服」を着るのか』をご紹介します。
『黒』と言えば、色の中でも定番色であり、「迷ったら黒にする」という安定感を持ち合わせています。街で「黒い服」を見かける率が非常に高いことからも、「無難さ」は「使いやすさ」となり、失敗するリスクが低い色である事が理解出来ます。本書では『黒』を選択する理由を明確にすることから始まります。『黒』は「プロフェッショナル」をイメージさせる色でもあるため、プロ意識・高級感・品格などを表す色でもあると紹介されています。重要なことは、どうして『黒』を選択するのかということ。「黒は無難な色」として取り入れているのであれば、個性を隠し、自由を奪っていることを教えてくれます。
『黒』に限らず、色にはボジティブとネガティブの要素をどちらも持ち合わせています。何気なく好きで選んでいる色には自身の心が表現されており、「『惹かれる色』から今の自分の気持ちを見つめる」ことが可能です。本書では、色を通して過去を振り返り現状を知る、そして自分を「輝かせる色」を見つけ出す冒険にまで誘う。読み進めていくうちに、「黒以外にも素敵な色が沢山あるんだ」と、今までどうして自ら殻に閉じこもっていたのだろうという前向きな気持ちが自然と湧き出てくることを実感しました。
『黒しか似合わない』と思いつつも、持ち物やネイルを『真っ赤』にする癖がありました。本書を読み終えた後、それは私の本心の表れだったのだと痛感します。「もっと自由になりたい」と思いながらも『黒』の使い方を間違い、自分の意思を塞ぎ込んでいました。選ぶ色や形も同じようなものばかりになれば、「私にはこれが1番」という気持ちになるかもしれません。そういった時に少し遠くから自分を客観視し、「ありたい自分」と重ね合わせます。「服の色で、ありたい自分を表現すること」の大切さに気づき、色を取り入れることで自分の魅力を引き出す為の1冊です。
私の心の問いかけに心動かされた方は、この本を手にとっても良いかもしれません。この本があなたの人生を変える一冊になると嬉しいです。
